伝統工芸ネイル

Products 開発素材

七宝 Shippo

尾張の宝と匠の技

硝子の釉薬を700〜800度の熱で銅板に焼き付けた七宝焼き。その美しさは7つの宝石に匹敵することから「七宝」と名付けられました。釜の熱で焼くことで釉薬に起こる化学反応を、職人の熟練された技で調整しながら製作します。加藤七宝ならではのこだわりを表現しつつも爪に乗せるための制限という壁を越えるため、長期にわたる試行錯誤の末に生み出された七宝フレークは、小さな面積でも人を魅了する美しい輝きを放ちます。

七宝フレークの誕生秘話

「加藤七宝でしか表現できないものを。」七宝ネイルを実現するために試作に要した期間は一年半。加藤氏には釉薬を焼けば誰でも製作のできるものにはしたくないという強い想いがありました。本来七宝焼は銅板に釉薬を焼き付けて製作しますが、ネイル素材として使用するには銅板は厚く、非現実的だと思われました。そこで様々な金属を試し、 釉薬との相性や化学反応による変色や割れなどのトラブルを抱えながら、ようやく克服し完成したのが「七宝ネイル」です。

尾張七宝を次の世代へ

七宝の起源は古く、世界最古の七宝はツタンカーメン王の黄金のマスクに代表されるような時代のもので、紀元前十数世紀にまで遡ります。その日本には6・7世頃に中国・朝鮮を経て伝わり、日本に既存する最も古い時代の七宝としては、裏面に七宝を施された鏡が奈良の正倉院に保管されています。様々な伝統工芸品が減少しつつある中、 伝統文化に触れる機会も減っており、七宝焼きも例外ではありません。加藤氏は七宝の歴史と伝承をここで絶えさせてはいけないと日々奮起し、様々なジャンルへの挑戦を続けています。

Craftsman 参加職人紹介

加藤芳朗 加藤七宝製作所 代表

七宝焼きの名産地である尾張で尾張七宝を制作。加藤七宝製作所3代目代表取締役社長。こだわりが強く、現代の生活に相応しい新しい七宝のカタチを模索し続ける。

加藤七宝製作所

〒451-0015 愛知県名古屋市西区香呑町4-31
TEL: 052-531-1382
MAIL: info-ykato@katoshippo.com

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